更新日:2021.9.29
インターネットやSNS、ゲーム、音楽や動画など、スマートフォン一つでさまざまなコンテンツを楽しむことができます。
しかし、使用に際して気をつけなければならないのが、「データ量の消費」について。
基本的に各契約プランでは「1カ月間で使用できるデータ量」の上限が定められており、それを超えてしまうと通信速度制限がかかってしまいます。
制限中はウェブページの閲覧なども難しくなるほどデータ通信の速度が大幅に下がるため、快適にスマートフォンを使うことができません。
「月末に通信速度制限がかかってストレス……」といったことにならないよう、日ごろからデータ量の消費には気をつかっておきたいところ。
特に、動画の視聴時は消費するデータも多くなりやすいので注意が必要です。
そこで今回は、ユーザーが多い人気動画アプリ「YouTube」をメインに、消費するギガ数の目安やデータ容量を減らさず動画を楽しむ方法などについて解説します。
YouTubeで動画を視聴する場合、ギガの消費量は画質によって異なります。
1GBで再生できる動画の時間は、それぞれ以下が目安となっています。
画質 | 1GBで再生できる時間 |
---|---|
360p | 約3時間 |
480p(SD画質) | 約2時間 | 720p(ハイビジョン画質) | 約1時間 |
スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末向けのアプリで視聴する場合は、基本的に画質を下げてデータ通信量を抑える仕組みになっています。
画質によって1GBあたりの視聴可能時間は変わるため、YouTubeを使用する際は画質を調整しながらデータ容量の消費をコントロールするとよいでしょう。
YouTubeの視聴では、画質ごとに消費するギガ数が異なることに触れました。
しかし、できることならギガの消費を気にすることなく、動画の視聴を楽しみたいですよね。
そこで、データ容量を消費せずに動画を楽しむ方法をいくつか紹介します。
携帯電話会社によっては、「データ容量が無制限」というプランを用意しています。
無制限であれば、消費ギガ数などを気にせずに楽しむことができるでしょう。
また、格安SIMの中には、動画視聴でデータ容量を消費しないデータフリーなどのプランを用意しているところもあります。
データ容量を消費するのは、4Gや5Gでのモバイル通信になります。そのため、Wi-Fiに接続した状態であれば、ギガ数を消費することはありません。
自宅やカフェなど、Wi-Fi環境がある場所で動画を視聴する際は、Wi-Fiを利用するのがおすすめです。
スマートフォンとは別にモバイルルーターを持つというのも選択肢の一つです。
スマートフォンとは別に維持費がかかってしまいますが、格安SIMの利用やプランのダウングレードを組み合わせることで、料金を抑えることができます。
Wi-Fiに接続していればギガ数は消費されませんが、外出時には難しいケースも多いはず。
そういった場合は、Wi-Fi環境のある場所で動画をあらかじめダウンロードしておくと、ギガの消費を心配することなく動画の視聴を楽しめます。
ただし、「クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CCライセンス)」以外のYouTube動画をダウンロードすることは、規約によって基本的に認められていません。
場合によっては著作権法違反などにあたる恐れもあるため、その点には注意が必要です。
「データ容量を消費せずにYouTubeの動画を外で楽しみたい」という場合は、YouTubeプレミアムの一時保存機能を活用しましょう。
サブスクリプション型の動画配信サービスでも、このような一時保存機能は用意されています。
続いては、消費したギガ数やデータ容量の残りを確認する方法を、iPhone・Android別に紹介します。
OSのバージョンやお使いの端末によって一部異なる場合がありますのでご注意ください。
1.設定を開き、「モバイル通信」をタップします。
2.「モバイルデータ通信」の項目にある「現在までの合計」でデータ通信の使用量を確認可能です。
また、アプリごとの通信量も確認できます。
ここで確認できるデータ使用量は、「月ごと」ではなく「累計」の使用量です。毎月の初めに手動でリセットをすることで、その月の使用量を全体・アプリごとに確認可能です。
データ使用量のリセットは、画面下部の「統計情報をリセット」で行うことができます。
上記の方法以外にも、携帯電話会社ごとにリリースしている専用アプリやウェブページでデータ使用量を確認できます。
1.設定を開き、「ネットワークとインターネット」→「モバイルネットワーク」を開きます。
2.画面上部に通信データの使用量が表示されます。
アプリごとのデータ使用量を確認したい場合は、「アプリのデータ使用量」をタップします。
「LINEMO」の場合は、会員サポートサイトのMy Menuからデータ通信量を確認することができます。
My Menuにログイン後、トップページで確認できるため、複雑なページ移動なども必要ありません。
データ使用量、データ残量、有料追加データなどの詳細もここで確認しましょう。
またLINEMOではLINEでギガ残量を確認することもできます。事前にLINE連携が必要ですが、最初に設定しておけばギガ残量だけでなく、請求金額などもLINEで確認できるので、簡単に確認することができます。
LINEMOの料金プランには、「ミニプラン」と「スマホプラン」の2つがあります。
「ミニプラン」の最大の魅力は、月額基本料990円という安さ。
データ容量は3GBですが、LINEギガフリーに対応しているため、LINEアプリでのトークや通話でギガを消費しません。
また、通信速度制限にかかった場合でも、サービス対象機能であれば高速通信のまま利用できます。
360p画質の場合、YouTubeの動画を最大約9時間視聴可能です。
「スマホプラン」は月額基本料2,728円で、データ容量20GBとたっぷり楽しめるのが魅力。通信速度制限後も最大1Mbpsと、ある程度の速度が保てるのも特徴です。さらにミニプランと同様にこちらもLINEギガフリーに対応。
360p画質の場合、YouTubeの動画を最大約60時間視聴可能です。
通信速度が制限されると、動画はもちろんウェブページの閲覧なども快適に行うことができません。
そういった事態を避けるためには、消費するギガ数(データ量の残り)を適度にチェックすることが大切です。
使用するギガ数のペース配分を意識したり、ギガを消費しない使い方を活用したりするなどして、上手にスマートフォンを使っていきましょう。
どうしてもギガ数が足りなくなる場合は、プランの変更を検討するのも一つの手です。
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