更新日:2021.9.29
スマホ全盛の昨今ではありますが、まだまだ「ガラケー」を愛用している人もいるでしょう。
そんなガラケーユーザーも、格安SIMや格安スマホの話を聞くと、興味がわいてくるのではないでしょうか。ガラケーもSIMフリー化して、格安SIMで使ったらおトクになるのでは? そう考えるかもしれません。このページでその疑問に答えていきましょう。
そもそも、SIMフリーのガラケーは存在するのでしょうか?
確かにあまり話題になりませんが、実は普通に存在するのです。
過去に大手携帯電話会社で購入および契約したガラケーは、その携帯電話会社に「SIMロック解除」を依頼することで、SIMフリー化できます。また、中古ショップなどでも、SIMフリー化されたガラケーを入手できます。
SIMフリー化したガラケーに、格安SIMを差し込んで利用することもできますが、その場合のいくつか懸念点もあります。それについては後述します。
今ガラケーを使っているなら、そのガラケーはSIMロック解除できるかもしれません。
「かもしれない」と説明したのには理由があります。機種によっては、SIMロック解除ができない、つまりSIMフリー化できない場合もあるからです。
各携帯電話会社のホームページにSIMロックを解除できるガラケーの機種が記載されています。また、ショップに尋ねることでも自分のガラケーがSIMフリー化できるかを確認できます。SIMロックを解除してみようと思うのなら、まず問い合わせをしてみましょう。
SIMロックの解除の手順については、スマホと同じで契約している携帯電話会社に、契約者本人が依頼するだけです。
SIMロックを解除する手段は携帯電話会社によって若干の違いがありますが、店頭へガラケーを持参して解除を依頼する方法もあります。ただしこの場合、手数料(3,300円)がかかります。
また、契約している携帯電話会社のウェブサイトにアクセスし、マイページから手続きすれば、店頭に行かずにSIMロックを解除できます。このとき手数料はかかりません。各携帯電話会社とも、解除の手順をウェブサイトでやさしく解説しているので、それに従えば手続きが完了します。
大手携帯電話会社の中で、ドコモのみ電話でのSIMロック解除を受け付けていますが、店頭と同額の3,300円(税込)の手数料がかかります。
なお、SIMロックを解除しただけでは、特にガラケーの使い勝手は変わりません。SIMフリー化したガラケーから、契約した携帯電話会社のSIMカードを取り出して、格安SIMなどを挿入すれば、いわば「格安SIMガラケー」として運用できます。
ガラケーをSIMフリー化したから格安SIMを契約しよう!と動く前に、いくつか懸念点があるので、確認してください。
大手通信会社で購入したガラケーは、SIMロックを解除してSIMフリー化されていれば、適応する格安SIMを入れるだけで使えるようになります。
ただし、「通話」および「SMS」(ショートメッセージ)しか使えなくなってしまいます。メールの送受信やインターネット接続といった、SIMカードを交換する前までにできていた一部の操作が不可能になるので注意しましょう。
そもそも、ガラケー向けプランがある格安SIMは多くありません。
格安SIMを提供しているMVNO(格安SIM)の多くは、スマホをサービス対象としています。ガラケー向けの格安SIMプランを見つけるのが難しいほどです。
ガラケーには、スマホと同様の「4G LTE回線」に対応したガラケーと、それより古い「3G回線」だけに対応したガラケーがありますが、3G回線は後々に停止されてしまうことが決定しています。
・ドコモ:2026年3月31日
・au:2022年3月31日
・ソフトバンク2024年1月上旬
格安SIMを提供しているMVNOは、大手携帯電話会社であるドコモ・au・ソフトバンクの3社の電波を借りてユーザーに提供しています。そのため、大手携帯電話会社が3Gを停波してしまったら、格安SIMでも使えなくなってしまいます。
3G回線だけに対応するガラケーは、格安SIMであろうとなかろうと、ほどなくして使えなくなってしまいます。
このように、ガラケーをSIMフリー化して格安SIMを利用することはできますが、明確なメリットらしいメリットがあるとは言いにくいのが実情です。
ガラケーをSIMフリー化して、格安SIMを使ってみたい!と考える人なら、ここは思い切ってスマホを購入し、格安ブランドや格安プランを利用するのもいいかもしれません。
格安スマホにも多くのブランドやプランが存在しますが、その中でも「LINEMO」がおすすめです。その理由を解説しましょう。
LINEMOは大手携帯電話会社の1社であるソフトバンクが提供するサブブランドの格安スマホです。
先ほども少し触れましたが、格安SIMを提供しているMVNOは、大手携帯電話会社から回線を借りて通信に使っています。そのため、ユーザーが集中する時間帯(朝夕の通勤・通学時やお昼休みなど)やイベント会場のような多くの人が集まる場所では通信が混雑して、速度が低下したり、つながりにくくなったりすることがあります。
しかしLINEMOは、ソフトバンクの回線をそのまま利用しているので、そういった理由で通信が遅くなることはまずありません。
LINEMOの基本料金はとても低価格です。基本的な「スマホプラン」なら、月額基本料が2,728円で20GB。
スマホでもガラケーと同じような使い方を考えているなら「ミニプラン」も選択できます。こちらは月額基本料が990円で3GBと、ガラケー並みの低価格プランになっています。
ガラケーを使ってきたのであれば、格安スマホに移行してもやはり通話にこだわっている人も多いでしょう。LINEMOでは音声通話オプションがしっかり用意されているのですが、現在おトクなキャンペーンも展開中です。
5分以内の国内通話が定額になるオプション「通話準定額」(月額550円)が、LINEMOを契約してから1年間無料になり、国内通話がかけ放題になる通話オプション「通話定額」(月額1,650円)についても、1年間月額1,100円で利用できます。
おトクに通話できるとしても、今まで利用していたキャリア間無料通話のようなサービスが使えなくなることに不安を持つ人もいるかもしれません。
しかしLINEMOなら、「LINEギガフリー」がついています。LINEを使ったトークはもちろん、音声通話とビデオ通話のデータ量消費がゼロになります。
通話料やデータ量を気にせずに、LINEを楽しむことができます。
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ガラケーのSIMフリー化、定額SIMの利用は不可能ではありません。しかし得られるメリットもあまり多くありません。
それよりも、スマートフォンに乗り換え、LINEMOに移行し、格安スマホを利用するほうが大きなメリットを得られると言えるでしょう。もちろん、今のガラケーで使っている電話番号もそのまま移行できますから安心です。
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