数年前までは、携帯電話会社との契約の関係で、「2年ごとに訪れる契約更新のタイミングにあわせて機種変更を行う」というケースが一般的でした。
しかし、大手携帯電話会社がいわゆる“2年縛り”の見直しを行い、さらにスマートフォンの高性能化も進んだことなどから、最近では2年以上経っても同じ端末を使い続けるケースが増えています。
そんな「できるだけ長く端末を使いたい」という方にとって、気になるのがスマートフォンの寿命。
長く使えるに越したことはないですが、「いつ寿命が来るのか……」と不安を感じている方もいるでしょう。
今回は、スマートフォンの一般的な寿命やその兆候、端末を長持ちさせるコツについて解説します。
更新日:2023.7.21
高性能化が進むと同時に寿命も延びているスマートフォンですが、その寿命はどれくらいなのかご存じでしょうか。
「スマートフォンの寿命」と一口にいっても、常にたくさんのアプリを使っている人の端末とほとんど使わない人の端末では、かかる負担が異なります。
そのため、同じスマートフォン端末を使っていても寿命は一律ではありません。
基本的には、スマートフォンにかかる負担が大きくなればなるほど寿命も短くなる傾向にあります。
スマートフォンは構造的に端末とバッテリーに分けることができますが、それぞれ寿命が異なります。
使い方などによっても異なりますが、一般的にスマートフォン端末は3~4年程度、バッテリーは1年半~2年程度が目安と言われています。
スマートフォンの寿命が近づくと、どのような兆候があるのでしょうか。
先ほど触れた寿命の目安年数に近い、もしくはすでにそれより長く使っているという方は、以下のような兆候が発生していないかチェックしてみましょう。
スマートフォンの動作が重いということは、負荷がかかっているか処理能力が低下していることを意味します。
スマートフォンの動作が重くなる原因はさまざまですが、「ストレージ容量を空ける」「開いているアプリを閉じる」などを行ったにもかかわらず改善しない場合は、本体の劣化を疑ってみましょう。
スマートフォンに使われているリチウムイオンバッテリーは、500回の充電サイクルが寿命の目安と言われています。
バッテリーが劣化すると充電できる量が減るため、充電がすぐに切れるようであればバッテリーに寿命が近づいている恐れがあります。
バッテリーの劣化に伴って、膨らみが生じることがあります。
「端末の形が歪んでいる」「液晶に不具合が発生している」などの症状は、バッテリーの膨張が原因かもしれません。
本体が故障してしまう前に、できるだけ早くバッテリーや端末の買い替えを行いましょう。
アプリは日々開発が進んでおり、新しい機能が追加されたりより高度な処理ができるようになったりしています。
今まで以上に便利になるのはうれしいことですが、端末自体の機能や処理能力が不足していると、新しいアプリを使えないことも。
また、今は使えているアプリでも、アップデートを重ねることでサポート対象外となってしまうケースも十分に考えられます。
端末自体に不具合がないとしても、対応アプリが少なくなったと感じたら、スマートフォンの買い替え時と言えるでしょう。
バッテリーや本体が劣化することで、処理能力が低下し、予期せぬ再起動やシャットダウンが発生しやすくなります。
バッテリーの交換やスマートフォンへの負荷を減らすことで改善される可能性もありますが、3年以上同じ端末を使っているのであれば買い替えを検討してみましょう。
スマートフォンを使うなかで、知らず知らずのうちに「寿命を縮める行為」をしてしまっているかもしれません。
以下に当てはまるものがあった場合、使用している端末の寿命が早まっている恐れもあります。
スマートフォンなどの精密機器が水や衝撃に弱いというのは周知の事実。
これらは寿命に関係なく、ショートや物理的な故障の原因になるため、特に注意が必要です。
最近では防水性が高く衝撃に強い端末も増えていますが、まずは「濡らさない」「落とさない」といった基本的な扱い方を押さえておきましょう。
「スマートフォンを充電しっぱなしにしていると過充電になる」と聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。
最近のスマートフォンには、過充電を防止する機能が備わっているため、そこまで心配する必要はありません。
しかし、バッテリーへの負荷を抑えたいなら「20%になったら充電、80%程度で充電をやめる」というやり方がオススメです。
また、充電しながらスマートフォンを使うというのも、ついついやってしまいがちな行為。
この「ながら充電」は端末が熱を持ちやすく、発生した熱がバッテリーを劣化させる原因になるため、できるだけ避けるようにしましょう。
充電器は家電量販店だけでなくインターネットでも買うことができますが、その品質はピンキリです。
品質の悪い充電器を使用してしまうと、過度に電気を供給したり端末に熱がこもりやすくなったりすることがあり、劣化の原因となることも。
また、劣化した充電器を使い続けると正常な充電が行われない恐れがあるため、買い替えるのが賢明です。
バッテリーが劣化したとしても、すぐにスマートフォンが使えなくなるわけではありません。
しかし、バッテリーが劣化した状態でスマートフォンを使用し続けていると、電力の供給が不安定になり故障の原因となります。
一般的に、端末には不安定な電力をシャットダウンするためのセーフティ機能が備わっていますが、早いうちにバッテリーを交換するか端末自体の買い替えを行うようにしましょう。
直射日光などによって端末に熱がこもると、劣化を早める原因になることがあります。
同様に、極端な低温状態もバッテリーを劣化させる恐れがあるため、注意が必要です。
また、暑いところから寒いところへ移動する際に端末内部に結露が発生すると、スマートフォンを水没させたのと同じ状態になってしまいます。
これによって寿命が縮むだけでなく、故障の原因となる恐れがあります。
スマートフォンは、最新機種や高性能な端末では10万円以上することもあり、できることなら長く使いたいものです。
では、スマートフォンを長く使うにはどのような点に気をつければよいのでしょうか。
スマートフォンを長持ちさせるために真っ先に挙げられるのが、「水濡れ」や「落下による衝撃」を避けることです。
基本的なことではありますが、“スマートフォンをつい落としてしまう”というのは、日常的に起こり得るアクシデントと言えます。
最近のスマートフォンは防水機能がついていたり、衝撃に強くなったりしていますが、それでも100%劣化や故障を防げるわけではないので過信は禁物です。
「スマートフォンを長時間使う」「負荷のかかる作業を行う」「充電したまま使う」など、使用する時間や使い方によっては端末が発熱することがあります。
この熱によってバッテリーや本体内部のパーツの劣化が進んでしまうため、端末が熱くなったと感じたら「スマートフォンの使用を中断する」「電源を切る」「充電を外す」「ケースやカバーを外す」などによって冷ますようしましょう。
ただし、「冷蔵庫に入れる」「保冷剤を当てる」といった冷却行為は、急激な温度変化によって内部に結露を生じさせる恐れがあります。
端末内部の水分発生が故障の原因になることがあるため、正しい対処を心がけてください。
直射日光や高い気温も、スマートフォンを高温状態にする原因となります。
暑さの厳しい夏場や冬場の暖房器具近くでの扱いには注意しましょう。
また、極端な寒さもバッテリーの劣化を早める恐れがあるため、あわせて注意が必要です。
スマートフォンの充電器はさまざまなメーカーから発売されています。
なかには数百円程度で購入できるものもあり、品質よりも値段重視で充電器を選んでいる方もいるかもしれません。
しかし、粗悪な充電器を使用していると、熱がこもりやすくなってしまう恐れがあります。
劣化や故障のリスクを考えるのであれば、純正品や電気用品安全法の基準を満たしている「PSE」マークのついた充電器を使用しましょう。
長年同じスマートフォンを使用していて、不具合が増えてきたのであれば、端末の寿命が近づいて来たのかもしれません。
ここでは、スマートフォンが完全に動かなくなってしまう前に「しておくべきこと」について紹介します。
スマートフォンが完全に動かなくなってしまうと、保存していたデータをとり出すことが難しくなります。
そのため、不具合が多発しているならデータのバックアップをとっておきましょう。
データのバックアップをとっておけば、故障やスマートフォンの買い替えをした場合でもデータを移し替えることが可能です。
不具合が頻繁に起こっていたとしても、修理やパーツの交換で対処可能なケースもあります。
契約している携帯電話会社や端末のメーカーなどに、加入している保証サービスについて確認しておきましょう。
スマートフォンの修理は高額になることも多いですが、保証サービスの内容によってはおトクに修理ができたり、一部キャッシュバックが受けられたりする可能性があります。
スマートフォンは日常的に使用するものなので、完全に動作が停止してしまうと修理や買い替えをするまで不便な生活を強いられる恐れも。
特に仕事でも同じスマートフォンを使用していた場合は、思わぬトラブルに発展してしまうこともあるかもしれません。
「修理で対処できるのか」「買い替えが必要か」といったことは、スマートフォンが使えるうちに考えておくようにしましょう。
また、修理を依頼する際は事前に予約が必要なケースも多く、繁忙期などは数週間から1カ月程度先になることもあるため、注意が必要です。
寿命の兆候が見られるのであれば、買い替えを考える必要があります。
そのタイミングにあわせて、携帯電話会社の乗り換えを検討してみてはいかがでしょうか?
最後に、乗り換え先の候補としてソフトバンクが提供するオンライン専用の新ブランド「LINEMO」を紹介します。
携帯電話会社を決める際、複雑なプランに頭を抱えてしまう方も多いはず。
LINEMOが提供する基本的な料金プランは2つのみなので、単純明快です。
月額基本料990円という安さが魅力の「ミニプラン」(データ量:3GB)と、20GBのデータ量が月額基本料2,728円でたっぷり楽しめる「スマホプラン」の2つから、使い方に応じて選ぶことができます。
LINEMO には、コミュニケーションアプリLINEのトークや通話などでデータ容量を消費しない「LINEギガフリー」がついています。
対象サービスであれば、通信速度制限がかかっていてもLINEアプリの通信速度は落ちません。
LINEMOは、高速で大容量な通信が可能な5G通信にも対応しています。
「値段が安いから5Gは使えない」ということもありません。
これからさらなる普及が予想される5Gを、LINEMOでお得に体験してみてはいかがでしょうか。
数年前に比べてもスマートフォンの寿命は延びていますが、見えないところで少しずつ劣化は進んでいます。
もし、端末に寿命の兆候が見え始めたら、買い替えの検討をしておきましょう。
本体の買い替えを機に、携帯電話会社の乗り換えも一緒に考えてみても良いかもしれません。
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