2020年頃から、大手キャリアが5G通信の利用を始めており、対応エリアや対応機種が増えています。しかし、5G通信が利用できるようになって、どのようなことができるのか、きちんと理解していない方もいるでしょう。
この記事では、5G通信とはどのような通信技術なのか、これまでの通信技術との違いなどをわかりやすく解説します。
更新日:2023.7.21
5Gとは、「5th Generation(ジェネレーション)」の略称で、第5世代移動通信システムという意味です。
2020年頃からドコモやau、ソフトバンクなどの大手キャリアが通信局を設置しており、エリアを拡大しています。4Gよりも「高速大容量」「超低遅延通信」「多数同時接続」を目指して開発されており、現時点で4Gよりも高速な通信回線を実現しています。
将来的には映像中継や映像監視、遠隔操作、コネクテッドカーなど、様々な産業や社会の基盤になることを期待されています。
5Gが「第5世代移動通信システム」であるように、過去には2Gや3Gなどの通信システムがありました。日本で移動通信システムが導入されたのが1979年頃で、約10年ごとに世代交代を経ています。
次の表は、移動通信システムの遍歴を簡単にまとめたものです。
通信システム | 使用用途 | 通信速度 |
---|---|---|
1G (第1世代移動通信システム) |
データ通信は存在せず、通話機能のみ | なし |
2G (第2世代移動通信システム) |
パソコンに接続して外出先でメールを送る | 9,600bps |
3G (第3世移動代通信システム) |
携帯電話でメールやWebサイトの閲覧 | 64~384kbps |
LTE (第3.9世代移動通信システム) |
メールやWebサイトの閲覧 ユーザーが撮影した写真や動画の投稿 |
37.5~150Mbps |
4G (第4世代移動通信システム) |
動画や音楽などのライブ配信 | 110Mbps~約1Gbps |
1Gは移動通信システムの第1世代にあたりますが、音声をアナログ電波で送信するシステムしかありません。データ通信は不可能で、通話機能のみ搭載した大型の端末が大半です。
2Gになり、デジタル方式でのメール送信が可能となりました。端末の種類によってはインターネットに接続してWebサイトを閲覧できますが、まだ制限も多い移動通信システムです。
2000年頃になると、世界共通のデジタル方式である3Gが登場し、日本ではガラケー(ガラパゴスケータイ)が普及します。2Gに比べると通信速度は格段に向上し、3Gの時代は10年以上続きました。
現在主流である4Gは、2015年頃から本格的に普及しています。LTEの進化系としてさらに高速で大容量の通信を可能としたシステムで、動画の視聴もスムーズになり、スマートフォンから動画配信もできます。
インターネットサービスによっては有線通信よりも安定している4Gですが、移動通信システムの進化に伴い急増している移動通信トラフィック(データ量)に対応しているとは言い難いケースもあります。
そのため、日本を含めた世界各国で4Gを更に高速化した5Gの導入が必要とされています。
5Gの特徴は次の3つです。
5Gは4GやLTEよりも超高速大容量通信を目指しており、将来的には下り最大速度20Gbps、上り最大速度10Gbpsを実現する予定です。現時点では下り最大速度10Gbpsで、5Gの要求条件を満たしていませんが、次の表のように4GやLTEと比べて格段に速くなっています。
下り最大速度 | DVD(約4.7GB)1枚分の映画をダウンロードする時間 | |
---|---|---|
LTE | およそ110Mbps | 約4分~約5分 |
4G | およそ1Gbps | 約30秒~約40秒 |
5G | およそ10Gbps | 約3秒~約4秒 |
超高速大容量通信が可能となれば、高画質な動画の通信や膨大なデータ量の通信にも耐えることができるため、スポーツやライブなどの映像配信のクオリティが高まり、VR(仮想現実)のような形式で臨場感のある映像を楽しめるようになります。
5Gでは、遅延を1ミリ秒程度に抑えることを目指しています。4Gの10分の1程度に短縮することで、自動運転や遠隔地でのリアルタイムなロボット操作が可能になると期待されています。
個人の生活だと、LINEやSkypeなどのビデオ通話や、オンラインゲームでの対戦などで遅延が起きにくくなります。
5Gでは、1㎞²あたり100万台程度の端末(スマートフォンやタブレットなど)を同時に接続できるようになります。4Gでは1㎞²あたり10台程度だったのに比べると、同時接続可能な台数が10倍も増えています。
近年では、パソコンやスマートフォン以外の洗濯機やエアコンなどの家電製品にもインターネットと接続する機能が搭載されています。
IoT(Internet of Things)、つまり「モノのインターネット」化が進めば、スマートフォンで家中の家電製品をコントロールできるスマートホームも実現できます。IoTを目指すためには5Gのように多数同時接続が可能な通信システムが必要になります。
LINEMOは5G通信が利用できるMNO(Mobile Network Operator)です。MNOとは、自社で携帯電話の通信網を設置して運用している通信事業者のことで、主にドコモ、au、ソフトバンクなどの大手キャリアサービスを指します。
LINEMOはソフトバンク回線を利用できるので、SoftBank 4G/3Gだけでなく、5G通信が可能な「SoftBank 5G」も利用できます。
事業者(MNO)や格安SIM(MVNO)によっては5G通信の利用はオプションサービスで追加料金が必要なケースもありますが、LINEMOでは5G通信に追加料金はありません。
5Gと4G/3Gの通信速度の違いは次の表の通りです。
通信形態 | 最大通信速度(下り) | 最大通信速度(上り) |
---|---|---|
SoftBank 5G | 最大3.0Gbps | 最大298Mbps |
SoftBank 4G | 最大838Mbps | 最大46Mbps |
SoftBank 3G | 最大21Mbps | 最大5.7Mbps |
5G通信は4Gに比べると、超高速大容量の通信です(※1)。高画質な動画をストレスなく視聴でき、遅延が発生しやすいビデオ通話が快適に楽しめます(※2)。
LINEMOでは、次の「スマホプラン」と「ミニプラン」(※4)の2つの料金プランから選んで利用できます。
スマホプラン | ミニプラン | |
---|---|---|
データ量 | 20GB | 3GB |
月額基本料(税込) | 2,728円 | 990円 |
LINEギガフリー(※5) | 対応 | 対応 |
データ量超過後の通信速度 | 最大1Mbps | 最大300kbps |
契約後のプラン変更 | ミニプランに変更可能 | スマホプランに変更可能 |
スマホプランとミニプランは通信データ容量や月額基本料に違いはありますが、どちらもソフトバンクの5G通信を利用できるので、安定した高速通信で利用できます(※6)。
LINEMOの通信速度について、以下で解説します。
LINEMOはソフトバンクのオンライン専用ブランドなので、契約するとソフトバンクと同じネットワークで通信ができます。
ちなみに、格安SIM(MVNO)はドコモやau、ソフトバンクなどの大手キャリアから通信回線を借りています。
そのため、利用者がインターネットに集中しやすい時間帯(昼休みや帰宅時間など)になると通信が不安定になりやすい、通信速度が低下するなどのデメリットがあります。
LINEMOはソフトバンク回線を利用できるため、利用者が集中しやすい時間帯でも通信が不安定になったり、低下したりしません。
スマホプランやミニプランの価格でソフトバンク回線を利用できるのは大きな魅力です。
LINEMOはシンプルな料金プランで、ソフトバンクが展開している5Gや4Gを利用できます。大手キャリアのネットワークのため、高速通信が可能で、全国規模で、安定してインターネットを利用できます。
5G通信は4Gよりも「高速大容量」「超低遅延通信」「多数同時接続」を目指して開発された次世代の移動通信システムです。現時点では対応エリアや通信速度に限定されていますが、が、4Gよりも超高速な通信が利用できるので、インターネットを快適に楽しめます。
LINEMOはソフトバンクが運営するMNOのため、ソフトバンク回線を利用できます。また、5Gでの通信に対応しており、追加料金なしで5Gを利用できます(※9)
また通信データ容量が異なる2種類の料金プランがあるので、自分のスマートフォンの使い方に合ったプランの選択が可能です。
スマホでの動画やオンラインゲーム、ビデオ通話を快適に楽しみたい方は、LINEMOをぜひご検討ください。
※当ページの内容は公開日時点の情報です。
※表示価格は特に断りがない限り税込です。